人気ブログランキング |

父親、2度目の入院。



 母親の好きなハーゲンダッツのアイスクリームを買い置きするのを忘れて、タクシーがくる寸前にコンビニへ走った。あれも、これも、あれも。子供がまだ小さい時にしたように、できる限りのことをしてあわただしくタクシーに乗った。別れ際母親が「こっちはこっちで何とかするから大丈夫」と、手を振った。時々、母親は認知症の「フリ」をしているのではないかと思わせることを口にする。
 父親の病院に顔を出す時間もなく最終の飛行機で自宅に戻った。体力的にも精神的にも限界に近い状態だった。そして経済的にも。妻が「実家に行くとお札に羽が生える」と言っていたのを思い出す。母親が「お金がない」と言っていたのと同様、我が家にもお金がなくなりつつあった。終わりの見えないものにこれからどれだけの出費が続くのだろうか?見守りカメラで居間の照明が消えたのを確認して眠りについた。
 万策尽きた感があった。母親はデイサービスもいかない、ヘルパーさんもいらない、父親が居れば怒鳴られてパニックになるスイッチが入る、今回のように父親が入院してひとりになると食事をろくに取れない、現金の管理もできない。近くにいるものがすればいいという期待も絶たれた。弟も来週1週間で実家からは通えなくなる。薬の管理、薬の補充、通院、同じ洋服をずっと着続けるのだろう。家の敷地から一歩もでない生活。父親は週に3回第三者と会話もできるし、健康管理も治療もできる。母親が家で倒れても誰も気づかない。
 自分の親がそのような状況に置かれていることの現実がもどかしかった。何も解決しないまま時間だけが過ぎる。そして確実に母親の認知症は進んでいく。答えはいつか出るのだろうか?

トラックバックURL : https://groupff.exblog.jp/tb/240083679
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by groupf | 2020-02-13 14:55 | Trackback | Comments(0)

母親の認知症を取り巻く家族の記録。


by groupf
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29