母親の1週間が始まった
2020年 10月 20日
母親が父親と3時間余りを過ごしたのち、迎えに行った。前回と同じようにGotoキャンペーンのクーポンを渡して「自分のお金だから好きなもの全部買っちゃいな、お母さん」と妻が話すと、嬉しそうに羊羹やチョコレートを手にする母親。お決まりのアイスクリームの大人買い(笑)夕飯はカレーが食べたいという。
母親は内向的でマイナス思考の強い人だった。今は楽しいことも辛いことも翌日には綺麗さっぱり忘れている。父親の状態を見れば認知症が無かった頃の母親なら、深刻にあれこれ考えてまた不眠症になっていたかもしれない。
長い時間がかかったが、1日から始めたディサービスも今では週に5日通えている。母親にとっては生まれて初めて大勢の人との交流。施設の皆さんのご好意のお陰で、明らかにここ2ヶ月母親は変わってきた。
食欲も出てきた。認知症と認知症出前の混在する本人がいちばん辛い状態が過ぎて、迷いが吹っ切れたような感じだ。ケアマネさんも随分助けてくださった。途中でやめなくて良かった。
買い物の帰り、「オヤジと沢山話せて良かったね今日は」と聞いたら「いいや、あの人とは話してないよ」と、あっさり。さらに「人は神様が決めた時になくなるからね」と意味深な事も口にした。本当に認知症は不思議だ、母親には何が見えていて、何が見えていないのだろうか?
父親と会ったことで刺激が強すぎるかと心配したが、母親の新しい1週間は無事に始まった。
by groupf
| 2020-10-20 12:40
| 日記
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